自費出版を通して、
書くことに対しての意識が大きく変わった私でしたが、
作品を発信する方法や、投稿先などを探していたところ、
「携帯メール小説」
という募集を見つけました。
小学館が募集していた賞で、
いわゆる”ケータイ小説”とは違い、
「携帯電話から送れる本格的な短編小説」
というコンセプトで始まった賞のようです。
文字数は500~1000字。
毎月、締め切りがあり、受賞作発表の前に最終選考に残った作品の発表があるというものでした。
この賞を知ってから、毎月応募しました。
良かったのは、毎月、結果が出たこと。
最終選考に残ったかどうかも、すぐわかること。
また、応募することで「書く」ことへのモチベーションが保てたこと。
もう募集は終わってしまいましたが、ありがたいことに2作品、佳作入選しました。
2作だけ、とも言えるし、2作も、とも言えます。
でも2作だけしか入選していないのに、受賞作品を集めた冊子に掲載していただけました。
これは本当にうれしかったです。
掲載された作品は、投稿した時から、
「この賞には向いていない内容だなあ」
と思っていたのです。
なので、編集部から掲載の連絡をいただいたときに、その想いを伝えました。
「こういう作品、他にはなかったので」
というようなコメントをいただいた記憶があります。
なにが幸いするかわからないですね。
Amazonには、今でも扱いがありますね。
この潔い装丁も、気持ちがいいです。「携帯メール小説」