日々、遭遇する出来事について、それが嘘であるのか本当であるのかを見抜くことは大切です。
しかし、同じ出来事に複数の人が遭遇した場合、それを嘘と感じる人と本当と感じる人がいます。
例えばそれが「嘘」であると科学的に証明されたとしても、
「そうはいっても、なんとなく本当の気がするんだよね」
ということもあります。
嘘か本当かを見抜くことは大切な反面、間違って思い込むと危険です。
よって、自分がそれを「嘘」「本当」と判断している理由は何なのかを知っておいたほうが良いと思うのです。
そこで、物事を「嘘」「本当」と感じるのは本能なのか、認知バイアスなのかについて思うことを綴ります。
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目次
認知バイアスとは
認知バイアスとは、過去の経験や周りの意見、情報、先入観など、さまざまなことが潜在意識に影響を与え、判断に影響を及ぼすことです。
問題なのは、認知バイアスにより、判断を誤ってしまうこと。
例えば、騙される経験が続くと、良い提案をされたとしても「また騙されるに違いないから断ろう」と思ってしまうとか。
また、ある人を「親切」と思い込んでいると、その人が行う他の行動もすべてポジティブに評価してしまうとか。
さらに、自分自身の視点や経験を過大に重視し、他者の視点や経験を過小評価する傾向も認知バイアスによるものだそうです。
うーん、でもこれらのことって、良くないと言い切れないとも思いません?
だって騙され続けていたら慎重になって良いと思います。
その人を信じていたら、その人の他の行動も信じたいと思うのがいけないこと?
まあ、自分の意見を過剰に正当化して、その価値観を周りにも押し付けるのは違うかなと思いますけど。
水道料金詐欺の件
私自身の「あれって認知バイアスによる誤った判断だった」と思う体験に「水道料金詐欺の件」があります。
当時、ブログにもしました。
簡単に説明すると、水道局を名乗る人物がやってきて、
「水道料金が滞納になっている」
と言われました。
当時住んでいた物件の家賃は水道料金込みで大家さんに払っていたので、水道料金が払われていないのなら、大家さんが払っていないということ。
「大家さんに聞いてください」
と伝えつつ、私は大家さんが払っていないんだと思いました。
何故なら、それまでの修理時の対応などの経験から「大家さんは事務的な対応が苦手な人」と思っていたからです。
しかし、そんな大家さんのイメージをなくして冷静に考えれば、水道局が直接集金にくるなんておかしいと、すぐに気づけたはずです。
検索したところ、「未納なので払ってください」と訪問してくるのは詐欺とのことでした。
実際、管理会社に確認したところ、大家さんはきちんと水道料金を払っていたそうです。
通常なら、すぐに怪しいと思えるはずなのに、前提の思い込みがあったため誤った判断をしてしまいました。被害はなかったからよかったですが。
(大家さんを疑ってしまったのは申し訳なかったです;)
ある出来事について
また別件ですが、常々思っていることがありまして、それは何年も前に起きたある出来事についてです。
具体的にいうのは避けますが、「本当」と思って世間は大騒ぎしたのに、その後それが「嘘」だと証明され、叩かれる展開になった。
周りの反応は大きく分けて2つ。
1.「嘘だと証明されたんだから、嘘だったんでしょ」
2.「いや、嘘だったとは思えないんだよね」
私は「嘘だったとは思えない」と感じてしまった側でした。
そして、私を含めて「嘘だったとは思えない」という意見の人は口々に言うのです。
「なんとなく嘘をついているとは思えないんだよね」と。
そう、「嘘じゃないんじゃないか」は、カンでしかないのです。
私も、「嘘」だったことが証明されたのに、「嘘だったとは思えない」とカンだけで、なんとなく思っていました。
しかし、この「カン」って、侮れないものだと思いませんか?
相手が嘘をついているのかいないのか、根拠はないけど「なんとなくピンとくるカン」。
それは「危険を察知する動物的カン」あるいは「本能」と言えるかもしれません。
もしも鋭い嗅覚で、それが嘘であるのか嘘でないのか感じとっているのだとすれば、それは失ってはいけないもの、むしろ大切にしなくちゃいけないものだと思いませんか?
しかしそれは同時に、認知バイアスによる判断ミスという可能性もあり、危険ともいえます。
「嘘」と証明されても「嘘とは思えない」と感じてしまった理由とは
考えていて、
「嘘」だと証明されたのに「嘘とは思えない」と感じてしまった理由は、大きく2つあると思いました。
1つは、嘘を発言していたとされる人が、本当だと思って発言していた。つまり「嘘をついていなかった」から、見ている人たちの一部は「これは嘘ではない」と感じた。
もう1つは、忘れているけれど、その当時、同じようなシチュエーションのことが起きていて、それが「嘘だと言われたけど本当だった」という内容だった。
潜在意識にその出来事のことが残っていて、似たような出来事だったから「このパターンは嘘ではなく本当」と偏った判断をしてしまった人たちがいた。
うーん、1つ目の理由だったら「真実を見抜いていた」ことになるけれど、2つ目の理由だったら、まさに認知バイアスによる誤った判断になってしまいます。
しかも潜在意識に残っているだけで、なにに影響を受けたのか気づけないのなら、本当に危険。
常にフラットに柔軟に、固定観念を持たないこと
何も考えずぼんやりしていると、さまざまな要因により偏った判断をしてしまいそうです。
本能によって正しい判断をしているのかもしれませんが、認知バイアスによって偏っていることもあります。
なるべく偏らないためには、思い込みを捨て、常にいろいろな方面から物事を見て、固定観念を崩し続けることでしょうか。
もちろんハチャメチャな思考でいて良いわけではなくて、ある程度の秩序と冷静さは必要と思います。
でも、
〇〇なのだから、××に違いない
常識的には・・・
経験によれば・・・
は、もしかして誤った判断に結びついてしまうかもしれません。
縛られないように、偏らないように、常にフラットな気持ちで、自分を見つめなおす習慣を忘れないようにしたいものですね。
それが思い込みで誤った判断をしない予防策になるのかなと思います。
☆この記事を書いた人☆
mari@ライター・校閲、心理カウンセラー、ムビラ弾き♪
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シングルマザーと、登校拒否の高校生男子と、自称「うまく生きてる」あたしの物語。
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