自由に自分らしく生きていく

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思うこと

安売り合戦の祭りの後で……!これからどうする?

投稿日:2019年1月25日

「他店より1円でも高かったら値引きします!」

かつて家電量販店が競っていた時代がありました。2000年頃でしょうか。

家電量販店に活気があって、次々と全国に店舗をオープン。

目玉商品を破格の値段で売るときは、店の前に行列ができました。

テレビでもその様子が流れ、お客さんも笑顔、経営陣も笑顔。

生き生きとしていましたね~、勢いがあって、楽しくて、まるで祭りのようでした。

 

今回は、安売り合戦が招いた幸福と衰退、不況のお話。



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安売り量販店の仕事に携わっていた

実は私、安売り量販店の仕事に携わっていたことがあります。

といっても量販店の人ではないです。得意先が安売り量販店で、商品を卸す会社で働いていました。

そこの経営者が、安売り量販店の社長がリヤカーを引いて仕事をしていた頃からの付き合いで、安売り量販店の台頭に協力したといいます。

 

安売り合戦が繰り広げられていたころ、その後数年間も、受注は止まらず、私は必死で受注データを打っていました。

商品の生産が間に合わず、各店舗から問い合わせが入り、てんやわんや。

家電量販店の出現は市場を変えた

家電量販店が出てくる前、電気製品を買うといったら、近所の電気屋さんだった時代がありました。

使っている商品が壊れたら、電気屋さんに修理を頼む……、そんな形だったかと思います。

 

家電業界的には、大手のメーカーがチカラを持っていました。

実際、家電製品はメーカー品でないと売れなかったといいます。

買うなら品質が良く、保証があるメーカー品じゃないとダメだと思う人が多かったのです。

 

「ウチの商品は、安売りはしない」

大手メーカーは、安売り商品と自社商品が並べられることが気に入らなかったのでしょう。

 

しかし、抑えられると反発心が生まれるもの。

リヤカーから出発した量販店の社長は、勝負に出ます。

 

「なぜ、大手メーカー品でなければ売れないのか?」

「大手メーカー品でなくても、品質はしっかりしているのに」

 

社長は、消費者の心理を考えます。

”有名なメーカー品じゃなければ、壊れたときに修理してもらえない”

”いくら安くたって、すぐに壊れるかもしれない非メーカー品は買いたくない”

 

そうか!

 

「ノンブランド品ですが、品質は良いですよ! 保証がついています! 壊れたら責任もって修理いたします!

 

メーカー品でなければ保証してもらえない

 

当時の常識をくつがえし、

「当店で販売する商品にはすべて保証が付いています!」

消費者の不安を解消して、販売し始めました。

 

安くて、保証してもらえるのなら、安心して買えますよね。

そして買って使ってみたら、「充分、使える」となれば、お客さん側もメーカー品にこだわらなくなりますよね。

 

家電量販店の勢いが止まらなくなり、大手メーカーとの立場も逆転しました。

「安売りの店なんかにウチの商品は並べられない」

なんて言っていたら、商売にならなくなってしまったんですね。

安売りの陰で仕事を失う人たち

それまで電気屋さんというと、小規模なお店しかありませんでした。

たくさんの商品が棚に並んでいるお店を作るのが、量販店の社長の夢だったと聞いたように思います。

 

確かに……、広い店内に同じ商品が複数並べられていて、手に取ってみたり、間近で見られたりするって、ワクワクしますよね。それまで、そういったお店がなかったのですから。

見渡す限り、商品がディスプレイされた店内……、キラキラしていて、まさに”豊か”の象徴。

 

少しでも安く商品を作るためには、コストを抑えなければなりません。

made in Japanにこだわっていられなくなり、どんどん安い労働力を海外に求めるようになります。

 

商品の組立、製造などに携わっていた国内の工場の仕事が海外へ。

職人さんたちが培ってきた技術も、海外に渡すようにといわれたようです。

技術を渡すように促される工場や職人さんたちが職を失う姿をドキュメンタリーで観ました。

「せっかくの日本の職人技を渡して、職を失う……、なにか間違っているのではないか……」

安売りはエスカレートしていった

「もっと安く」「1円でも安く」

安売りはエスカレートしていきました。

 

人件費を削る、材料費を削る……、「安くて良質なもの」にも、限界があります。

結果的にできてくるのは、粗悪品になってしまうことに。

 

家電だけに限らなくても、だんだんと販売されている商品の質が落ちたなと感じることが多くなりました。

もうこれ以上は無理なところまできているのではないでしょうか。

安売り合戦の祭りの後

ネット通販の普及もあり、実店舗で買い物をする人が減ってきました。

だって、ネットで買うほうが店で買うよりも安いですもん。

やはり、「少しでも安く」の気持ちは健在です。

 

安売り合戦が繰り広げられていたころには、安売りの商品を買うことがレジャー感覚で楽しめていたように思います。

つまり、安売りじゃなくても買えるけれど、安く買ってラッキー!みたいな。

 

今は、「安売りじゃなくちゃ買えない」人が増えてきて、「コストカットしすぎて、これ以上、安くはできない」お店が増えている。

そして商売を続けることが困難になり、閉店する店も増えている。

 

「安売りになり過ぎて苦しくなることに、携わっちゃいましたね」

商談に来ていた営業マンが話していたのが思い出されます。

安売り量販店の出現は革命だった

でも、安売り合戦、祭りのようでした。活気があって、心が躍りました。

それまで高価なメーカー品しかなかったのに、「ノンブランドの安くて良い品物を売る(買える)」革命が起きたんですよ。

いわば、庶民の味方の革命です。

 

今は、散々浮かれた祭りの後。

実店舗はガラガラ。行きつけの店が、どんどん閉店してしまう。

このままネットショップ利用者が増え、実店舗は減っていくのでしょうか。

 

でも、手に取って買い物をしたいときもありますよね。

祭りの後の今、振り返っているだけじゃなくて、疲れているだけじゃなくて、より良くなるための対策を考えていかなくちゃ。

もちろん、それぞれの立場で動いている方たちもいますが、自分としてどう考え、どうしていくのか。

 

サービス提供側のヒントは、安売り量販店の社長が革命を起こした考え方にあると思います。

利用者の心理を考え、不安を解消する手を打った

 

もうひとつの大きなヒントは、安売り、コストカットで出回るお金が少なくなってしまった

 

さて、次はどんな革命を起こしましょうか。

 

流れを変える、意識を変える☆
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