悔しい想いをして、「見返してやる!」と奮起すること、ありますよね。
「見返したい」パワーで、なにかを成し遂げることもあるので、否定はしません。
でも、「見返したい」気持ちに振り回されて、本当の自分の望み、気持ちを見失ってしまうことがあるのではないか、
「見返したい」気持ちで、大切な時間を不自然な状態で過ごさないようにしたほうがいいと思うので、綴ります。
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目次
身内ネタなので、ぼやかして書きます
身内ネタになるので、誰かを特定せずにぼやかして書かせていただきます。
仮に、A(男性)としましょう。
何十年か前のこと。
Aは、国立の大学に進学しました。
Aの家庭は、早くに父親を亡くしていました。
Aの兄である長男は大学に進学できず家を継ぎましたが、「国立なら」ということで、弟が大学進学することを許したのです。
ところがAは、国立の大学から私立の大学に編入することを決めました。
兄は大反対。「勝手なことをするなら、家を出ていけ!」と言い、20歳前のAを実家から追い出しました。
怒りのパワーで成功を目指す
Aは、実家を追い出された怒りをずっと抱えていました。
「見返してやる」
大学を卒業後、企業に就職しましたが、その後、脱サラ。
会社を立ち上げ、「社長」と呼ばれるようになりました。
商売を始めたころは、その日のご飯代もなかったと言います。
それでも踏ん張り続け、会社経営をしていたからこそ、大きなお金を動かすことができるようになり、マイホームを持つことができました。
羽振りが良かったころに、自分が入る墓も建て、兄を含む親戚を呼んで、誇らしげにしていたといいます。
「見返したい」気持ちは満たされたのだろうか
「地位は人を作る」
Aが言うのを何度か聞きました。
「地位は人を作る」とは
それなりの地位につくと、その地位にふさわしい人間に成長していくということ。
ことわざ辞典より
責任ある地位に置かれて、その地位にふさわしいチカラをつけていくこと、ありますよね。
つまり、会社経営を始めて「社長」になったことにより、Aはその地位にふさわしい人間に成長したということでしょうか。
そうかもしれません。「社長!」と呼ばれ、「社長」として周囲の人と接し、Aは「社長」として生きました。
「見返したい」気持ちは正しかったのか
物事を「正しい」「間違っている」と単純に分けたくはないです。
でも、思ってしまうのです。
「実家を追い出されて悔しい」「見返してやる」という気持ちが、Aの大きなパワーの源だった。
逆にいうと、そのパワーが無ければ、別の道を歩んでいたかもしれない。
そして私はAを見ていて感じたんです。「本当は経営者になる性質ではなかったのかもしれない」って。
もしかしたら、Aに合っているほかの道があったのかもしれない、なのに「見返したい」気持ちで無理に突き進んでしまったのではないか。
手に入れたマイホームは、不況になり、ローンが払いきれず手放すことに。
Aの兄は亡くなりました。
そしてAも亡くなりました。
2人とも、80年以上、生き抜きました。
済んだことを「こうじゃなければ良かったかも」と考えることは好きではありません。
そんなこと考えてみたって、なんにもならない。
わかっているけれど、敢えて書いています。
Aはずっと「見返したい」気持ちを忘れていなかったように思います。
経営者になり、大きなマイホームを建て、立派な墓を建て、Aの「見返したい」気持ちは満たされたのでしょうか。
満たされたのだとしたら、そのとき、うれしかったでしょうか、空しかったでしょうか。
本当に望んでいることを見つめること
怒りには大きなパワーがあります。
だから、怒ると元気になりますよね。思いもよらぬ、力が出ますよね。
「悔しい」「見返してやる」にも、大きなパワーがあります。
その気持ちをバネにして突き抜けていく、そんな生き方もアリかもしれません。
でも「見返してやる」気持ちに振り回されて、自分が本当に望んでいるものを見失わないでください。
もしかしたら「見返した」ところで、なにも得るものがないかもしれないことを忘れないでください。
「見返してやる」なんて気持ちに振り回されない、別の生き方もあることを考えてみてください。
日々、暮らしていると、怒りを感じることにも遭遇します。
怒りを忘れられずに、「このままで終わるもんか」と取り組みながら、私は自問自答します。
「もしかして意地になっているだけじゃない? これは本当に私のやりたいこと?」
自分の気持ちを確認できた上で、より良い道を選ぶようにしています。迷いだらけですが。
限られた人生の時間です。大切に過ごしていきましょうね。
あなたの”一生懸命”を応援します☆
書いて描いて弾いて占います。
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