自由に自分らしく生きていく

緊急入院を経てやっと自分らしく生きられるようになりました。体験からの学びをシェアすることが、少しでも生き苦しさから放たれ、自由に自分らしく生きていくことのお役にたてたら幸いです。☆寝たきりから回復中ライター・校閲、心理カウンセラー、ムビラ弾き♪

日々 思うこと

朝になったら擁護してくれる人たちが現れたお話

投稿日:2019年1月15日

朝になったら擁護してくれる人たちが現れたお話

「見てくれている人もいるから大丈夫」

なんて幻想で、

「面倒なことは見て見ぬふり」

なんだよね、とシニカルな気持ちになることが多かったのですが、一晩明けたら擁護してくれる人たちが現れたことがあるのを思い出しました。

パソコンを始めたころの、お話です。



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初心者対象のメーリングリストに登録していた

自宅用パソコンを買ったのは、2000年頃。

当時は実家に住んでいて、最初は親と共有でした。

パソコンに詳しい知り合いからのアドバイス。
「初心者用のメーリングリストに登録するといいよ。詳しい人たちが、親切に教えてくれるから」

 

メーリングリスト……、今でもあるでしょうか?

要するにグループチャットのメール版みたいなものです。

登録したメーリングリストのメンバーの誰かが発言すると、それが全メンバーのメールアドレスに届くという。

初心者用のメーリングリストだったので、初歩的な質問でも遠慮なくできました。

登録したころは和気あいあい

メンバーの中には詳しい人もいて、登録したころは、ほのぼのとしたやり取りが続きました。

わからないことを共有し合い、誰かが疑問にこたえてくれたら、きちんとお礼を言う。

そこのメーリングリストでは、活発なやり取りがされていました。

自宅でパソコンを使い始めたばかりの私は、チンプンカンプンで、迷うことも多かったので、メーリングリストの存在をかなり心強く感じていたのを覚えています。

メンバーの方たちも良い方たちばかりで、ほのぼのとしたやり取りにも和んでいました。

メンバーの入れ替わり……、キツいメンバーが入ってくる

だんだんパソコンの扱いも慣れてきて、そこで質問をすることもなくなりました。

ほかのメンバーの発言も減ってきて、メーリングリストには登録しているだけのような状態に。

 

月日とともにメンバーの入れ替わりがありました。

積極的な参加はしていなくても、登録したままなので、誰かが発言すると、メールが届きます。

そして、ある時、「この人、発言が厳しいなあ」というメンバーが登場しました。ハンドルネームの印象から、女性。

初心者というより、ある程度詳しいらしく、誰かの質問に答えるのですが、そのアドバイスがなんとなくヒステリック。

ほのぼのとしていたはずのメーリングリストが、殺伐とした雰囲気になっていました。

ある日、久しぶりに質問してみることに

ずっと登録したままにしていたメーリングリストに、「質問しよう!」と思うことが出てきました。

確か、デジカメを初めて買って、パソコンにインストールしたら、なにかの音が出なくなってしまったんです。

説明書を読んでも、ネットで調べても原因がわからず、ふと、登録してあったメーリングリストを思い出しました。

「久しぶりに質問してみよう!」

 

状況をわかりやすく説明するため、下書きまで書いて、文章を読み直し、投稿しました。

大体こんな感じ↓

「デジカメソフトをインストールしたら、パソコンの音が出なくなってしまうという不具合が出てしまいました。

説明書を読んでも、ネットで調べても対策がわかりません。

私の使い方が間違っているのかもしれませんが、もしもアドバイスがあればよろしくお願いします」

私としては丁寧にわかりやすい質問文にしたつもりでした。「使い方が間違っているのかもしれないけれど、解決のヒントあれば……」という気持ちで。

真っ先にきたアドバイスは

夜だったので寝る前にお風呂に入り、出てきてパソコンを見ると、早速反応がありました。

「わ! こんなに早くにアドバイスが!^▽^」

わくわくしながら、メールに目を通しました。発信者は、例の、ヒステリックな女性でした。

 

(記憶の中にある、その内容)

『インストールしたら”不具合”が起きたとおっしゃっていますが、”不具合”というのは、最初からその機種に欠陥があったという意味になります。

あなたが初心者で使い方がわからず、間違った使い方をしただけなのに”不具合”というのは、メーカーの方たちに失礼です』

そして、

『解決法としては、説明書をよく読んでください

 

……夜遅い時間に、頭の上からガラスで叩かれ、そのガラスが砕け散ったようなショックを受けました。

夜中だったから余計、心がデリケートになっていたのかもしれません。

「説明書を読んでもわからなかったら質問した! そう説明しているのに!」

という気持ちも湧き上がってきましたが、「怖い! この問題は早々に終わりにしよう!」と思いました。

そして、

「”不具合”という表現をしてしまい、申し訳ありませんでした。決して、メーカーを責める気持ちで質問したのではなく、なにかアドバイスを頂けたらという気持ちでした。

もう一度、説明書を読み直してみます」

と返信を打ち、パソコンを閉じました。

一晩明けたら、擁護してくださる方たちが!

「もうメーリングリストで質問はしないことにしよう、忘れよう。うう、せっかく買ったデジカメを満足に使えないなんて」

ショックな気持ちを抱えて就寝しました。

 

ところが、その件は私の返信で終わりにはなりませんでした。

一晩明けたら、擁護してくださり、アドバイスをくださる方たちが現れたのです。

「インストールしたら音が出なくなったのなら、”不具合”と言えるのではないですか?」
「××とか、〇〇の方法を試してみたらいかがですか?」

などなど。

 

夜中のショックが大きかっただけに、うれしかったです。ほろっとくるほどに。

アドバイスをくださった方たちにお礼をして、パソコンの問題が解決したのかは覚えてないのですが、そのデジカメがほとんど使えなかったのは覚えています。

”見て見ぬふり”良くない

「見てくれている人もいるから大丈夫」

なんて幻想で、

「面倒なことは見て見ぬふり」

だと冷めた気持ちで思うことが多いのは、痛い目に遭う経験をしているからで、でも痛い目に遭っているからこそ、

「自分は見て見ぬふりをする、ズルい人にはならないぞ」

と思っていたのですが、一晩明けたら擁護してくれる方たちが現れた話を思い出しました。ほっこり。

うんうん、世の中はそんなに捨てたものではないのかもしれない、とあらためて。

もう一回、ほっこり^^*

 

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