先日のnoteで、「リレー小説をした裏話を書きます」と綴りました。
有言実行! 創作裏話とリレー小説を成功させた秘訣について書きます。
結論からいいますね。リレー小説を成功させる秘訣は次の通り。
★メンバーは5~6人⇒途中で誰かが書きあげるまでに時間がかかっても、大きな遅れにはならない
★1人1000文字程度にする⇒長すぎても短すぎても、まとまりが悪くなる
★始まり、中盤、ラストの役目を果たして次に渡す⇒起承転結がないと、単なる文章の連なりになってしまい、退屈な小説になる
ちなみに2月後半は、連日note更新していました。
全14記事。気になるタイトルのがあれば、読んでいただけると嬉しいです!
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目次
きっかけは高校生時代の漫画の合作
高校のときに活動していた漫画部で、合作を創ることになりました。
物語を考える人を決める。主な登場人物が4人いて、それぞれ描く担当を決める。
まず、物語の大体の流れができてきたので、それを具体的にしていきました。
長電話で盛り上がって話していた記憶があります。
次々にアイディアが出てきて、楽しかったー^^
私は主人公の女の子を描く役になりました。
物語を考えた役の部員のリクエストです。
「あなたの、ぽや~っとした、ふわ~っとした絵柄で描いて欲しい」
(これは誉め言葉だったはず☆)
物語はドロドロでした。悪魔が出てきて、死人がいっぱいで。。。
自分だけでは絶対描かないような漫画。
完成した漫画は、部誌に入れて文化祭で販売しました。
なかなか好評で、「続編はないの?」と言われたほど。
漫画合作の思い出が楽しすぎて、小説創作サイトでリレー小説を提案
その後、私は小説を書き始めました。
紆余曲折、いろいろありましたが、それは置いておいて、
「一人で書いているだけではなくて、なにか楽しめる方法はないかな」
と考え、高校時代の漫画の合作を思い出しました。
小説でも合作、できないかな? ひとつの物語を数人で書きあげる……、楽しそう!!
漫画のように、登場人物を分けて描く合作はできないので、短編をつないでいく、リレー小説を思いつきました。
リレー小説は延々と続いてしまうことがあるようですが、しっかり完結する小説にしたかった。
なので、次のようなルールを考えました。
- 執筆メンバーは5~6人
- 1人1000文字程度
上記のような条件で、「リレー小説を書いてみませんか?」と、某小説創作サイトに書き込みましたが、しばらくの間、反応はゼロ。
忘れかけたころ、連絡がきました。
『書き込みから時間が経ってしまっていますが、リレー小説書きたいです。メンバーは5人、集められます』
中盤の3番手か4番手を希望
できあがったリレー小説はコチラです↓
メールだけのやり取りだったので、メンバーがどういう方たちだったのかはわかりません。
私を入れて6人で、リレー小説を書くことになりました。
1番手は、どういう物語にするのかを決めることになるので重要。
ラストの6番手は、物語の締め役、すべてをまとめなくてはいけないので、大役。
1番手も6番手もやりがいはありそうでしたが、敢えて中盤を希望しました。そして3番手になりました。
皆さん、小説書くことに慣れているようで、1人ずつが1日くらいで書きあげ、あっという間に順番がまわってきました。
中盤の3番手の役目
1番手が物語のベースを作り、2番手がそこに乗って続けて、リレーのバトンを渡されました。
さて、3番手の私の役目は、「”転”を意識すること」です。
3番手が2番手を無難に受けて、つなぐだけではNG。
読者が退屈してしまいます。
中盤に入るところで、読者をぐっと惹きつけること。
起承転結でいうところの「転」ですね。
「え? どういうこと? どうなるの?」
という感じで、次につなぐ。
ここでポイントなのが、1番手、2番手からのつながりも忘れないこと。
つまり、つないで、「転」を意識して、次につなぐイメージ。
実際に読んでいただくとわかりますが、1番手が使ったアイテム「ドロップ缶から選んだ赤い粒」を使ってみることにしました。
何気なく出てきた、赤いドロップ。
そこに意味があったのか! と、ちょっと意外感を出そうと試みたのです。
『さっき、赤いドロップを選んだでしょ? それは正解』
「なになに? 赤いドロップに何の意味が? 正解ってどういうこと?」
となるような展開にしたところで、4番手につなげました。
心の中で、「謎の解明をよろしく!」と思いながら。
見事にキャッチしていただき、ラストへ
4番手が見事にキャッチしてくれました。
「どういう意味だ?」
4番手、5番手のつなぎは次々と謎解きのような展開になっていますね。
4番手が赤いドロップの謎を解き、5番手につなげるときに、次の謎を投げています。
「君の、弟、くん? いないよ?」
弟ではなくて実は従弟なのですが、登場人物がいなくなった!? という展開で、次につなげています。
そして5番手は4番手が投げた謎はそのままにして、今までの物語をふんわりとまとめつつ、さらなる謎をラストの6番手に投げます。
「でも私が助けて欲しい事ってこのことじゃないんだ」
「なになに? 一体、どういうこと?」
というところへ、ラストの6番手にすべての謎解きとまとめを託します。
そしてラストの6番手、見事ですね!
文章の中に色彩を描いている、タイトルの「木漏れ日」の描写も見事、すべての謎を解き、ノスタルジーをも感じる展開に。
小説は書き出しが大切、締めも大切と言います。
まず書き出し。
「木漏れ日の捕まえ方、知ってる?」
木々がざわめく夏の森。
白いワンピースを着た少女は年下の僕に視線の高さを合わせて体全体で微笑んだ。
そして締め。
思わず僕は、指で光を閉じ込めて、その眩しさに一粒涙を流していた。
それを邦彦に見られなくて良かったと思う。
素晴らしい~。パチパチパチ(自画自賛的ではあるけれど、拍手~)
「やってみたら楽しいかも」
くらいの気持ちで希望者を募りましたが、成功に終わり良かったです。
それぞれのサイトに掲載するという条件で、リレー小説企画、無事に終了しました。
合作は思いがけないモノができるから、やっぱり楽しい
やっぱり合作は楽しいです。
それぞれの感性が重なり合い、自分だけでは創れない世界ができあがる。
だけど、途中でまとまりがつかなくなる可能性もあります。
合作が無事に完成する爽快感と達成感を味わうためには、きつすぎず、守れるルールを決めること。
- 人数は5~6人がまとまりがいい
- ルールを守ってくれるメンバーとやる
- それぞれが締め切りを守る
webライターのお仕事も同じですね。
締め切り守る、連絡のレスポンスをきちんとする。役目を把握して、果たす。
うん、たぶん何にでも共通する、達成感を味わい、楽しめるコツなのかもしれません。
また機会があれば、合作、やりたいです☆
流れを変える、意識を変える☆
書いて描いて弾いて占います。
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