2011年3月11日、
私は都内でインタビューをしていました。
今はもう消去してしまいましたが、
「あれ、揺れてる?」
「地震かな?」
「おさまった?」
「まだ揺れてます」
「わっ、大きい」
「ストーブ消したほうが」
「録音やめますね。録音とめます」
というようなやり取りも、録音されていました。
揺れがおさまった後も、
「電車動いてないみたいですよ」
「じゃ、歩いて帰ります」
などと呑気なやり取りをしていて、
事の重大さを知ったのは、自宅に帰り、テレビをつけたときでした。
実際に被災したというわけではなくても、
傷ついた方は多いと思います。
一体、何が起こってしまったんだろう。
自分には何ができるのだろう。
考えては、自分の無力さを思い知る日々でした。
それまでは積極的に、何か自分で仕事を始めようと動いたり提案したりしていましたが、
そういうことすら不謹慎なことに感じられてしまい、
せめて自分にできることを、と思い、地元のボランティアを見つけて通っていました。
早朝、ボランティアに向かう途中、
ある曲が生まれました。
作ったというより、自ら生まれてきた感じでした。
最初、単純な歌詞が浮かんで、
歌詞ができたから曲をつけてみようと思ったら、それも何となくできたので、
忘れないように歩きながらささやき声で携帯電話に録音しました。
帰宅してから、レコーダーで鼻歌を録音しました。
通称「がんばろうソング」、
後に「希望 ~明日のために~」というタイトルをつけました。
「笑おう♪」という歌詞が出てきますが、聴いていると自然に笑顔になれます。
あらためて、言葉のチカラは大きいですね。
また、「そんなこと無理だって 言われたけど諦めない 不可能を可能にするんだ♪」という歌詞が出てきますが、
何を提案しても、
”そんなの無理だよ”
と否定され続けてきた自分自身をも励ます言葉になりました。
【最初の鼻歌バージョン】
「希望 ~明日のために~」
希望ってなんだっけ
夢ってなんだっけ
天気予報はみてないけど
明日の空はわからないけど
たぶん明日はいい日だよ
きっと明日はいい日だよ
信じる心
それが希望
笑おう(笑おう)
歌おう(歌おう)
誰かのために 自分のために
笑おう(笑おう)
歌おう(歌おう)
あなたのために わたしのために
しあわせを伝えよう
想いをつなげよう
そんなこと無理だって
言われたけど諦めない
不可能を可能にするんだ
あふれる想像力が
心の中の風景を
現実にする
挫けない強さ
輝くとき
夢が叶う
笑おう(笑おう)
歌おう(歌おう)
たたきのめされたって がんばろうぜ
笑おう(笑おう)
歌おう(歌おう)
立ち上がって 歩き出す
心の灯りは
消さない 絶対