当時の記述に少し加筆、訂正しています。
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(2005年4月7日)
私は決して「共同出版」を否定するつもりはありません。 本を出したい人がいて、それをかなえてくれる出版社がある。 実際にきちんと本は出来るわけだから、その費用に納得がいけばそれでいいと思います。 費用についても、本屋さんに並ぶような本を出してくれて、宣伝もしてくれて、編集担当者もついてくれるとなれば、高いものではないかもしれません。
ただ、そういう形で本を出すことが自分にとってそれなりの価値があるのかっていうこと。
この見積もりを見た後、何人かに相談しましたが、
「やってみれば?」
という意見がいくつかありました。
費用の分割払いも出来るみたいだし、
「共同出版、やってみようかな」
と私も、かなり傾いていました。
そんな時、一番心に響いた友達の言葉。
「今の時代はお金さえ出せばなんでもやってもらえるけれど、そういう方法で人任せにしないで、
やれることは自分でやってみることを考えたら?
自分の足で歩いて探して、話を聞いてみて、できることは自分でやろうと思っていると、
そこでいろいろな意見が聞けたり、いろいろな出会いがあるよ」
それを聞いた途端、私はわくわくしました。
なるほど!
それだ、そうしよう!って。
お金さえ払えば、出版も宣伝もしてくれる。
でもそういうやり方ではなくて、もっと自分で動いてみようかなって。
それこそ「手作り感覚」で作ってみようかなって。
それこそ、私がやりたい、私にしかできないことだって。
おみくじのアドバイスがよみがえるようでした。
「成功を急いで、方法を選ばず、終には大きな失敗を招いた実例はたくさんあります。
急がば廻れというたとえのように、最初の信念を貫いて、正しい道を着実に進みましょう。」
そもそも私の目的ってなに?
本屋さんに自分の本を並べること?
印税でもうけること?
違うって思った。
自分の書いた本を読んで、少しでも楽しんでくれる人がいたらいいなって考えていたんだ。
それなら別に本屋さんに並べなくてもいいじゃない。
少部数でもいい。
「読んでみたい」っていう知り合いにあげたり、図書館に寄贈したりできたらいい。
「自費出版」で検索してみると、自費出版なら共同出版で見積もりを出してもらった費用の
約4分の1ほどでできることがわかった。
でも自費出版の場合、イチから全部自分。
宣伝もしてもらえない。本屋にも並ばない。
なにはともあれ、とりあえず自費出版をしてくれる出版社に話を聞きに行くことにした。
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つづく。
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