それなりにテンションを上げて短大に入学しましたが、通い始めてすぐに、
「もうダメだ!」
と思ってしまいました。
それまでの学生生活はずっと、敷かれたレールの上を上手く歩んでいかなければ、と我慢していたように思います。
短大に入れば、それまでとは違う環境で、もっと自由になれると思っていました。
贅沢な言い分だとはわかっているのですが、
短大は高校の延長のような感じで、
「もう無理……。ここからドロップアウトしなくちゃ」
と思ってしまったのです。
入ったばかりの短大に通わない、
人生最大のわがままだ、と思いました。
それでも、「もう無理」でした。
自由になりたい。
学生という枠を外して、自由になりたい。
――ここから逃げます。許してください。
逃げた私が後になって悟ったこと。
人生の中で、逃げることがあってもいい。
逃げなければやっていけないのなら、応急処置として逃げることを選択してもいい。
でも必ず、逃げたことのしっぺ返しは後にやってきます。
それは、たぶん逃げた当時よりも、より大きなものとなって。
だけど、しっぺ返しを受ける頃にはそれを受けるだけの力が自分の中にできているはずです。
逃げた後もがんばって生きていたならば。
なので、そのしっぺ返しが来た時には、今度こそ逃げずに受けなければなりません。
つらくても、苦しくても。
人生最大のわがまま、
私は短大を中退します。