そこでの仕事は、人が減っていったり、入れ替えがあったりしましたが、
私はずっと同じセクションで、周りはほぼ契約者社員ばかりの状況で働いていました。
残業があれば、用事がない限り残って、
残業続きになると、朝起きられなくて遅刻してしまうということも何度かあり、
自分の中ではいっぱいいっぱいで働いていましたが、
時給が安いので、めいっぱい働いても、あんまり稼げませんでした。
都会的なビルで働きながら、
窓からは海が見えたり、夕日が見えたり、天気がいいときは富士山が見えたり。
仕事の合間にそんな風景を見ながら、
「いつか懐かしくこの風景を思い出すんだろうなあ……」
と思っていました。
働くセクションのリーダーさんに、
「●●さん(私の名)はがんばってる。社員と同じくらいがんばってる」
って言ってもらえました。
自分がやっていることに対して、
人生で初めて認めてもらえて、言葉にしてもらえたのが、このときだったように思います。
がんばってたって認めてもらえないことは多いです。
でも、がんばることは無駄にはならない、確実に自分の底力になる、
だから自己満足だっていいんだ、
って思っていますが、
それでもやはり、言葉にしてもらえるとうれしいものです。
その仕事は年度末の3月までありました。
翌年度の業務が落札できなかったため、派遣先の会社はその業務から撤退することになったのです。
興味のある内容の業務であっても、ずっとこの環境で働き続けるのもなあ……、
と思っていたので、いいタイミングだったようにも思います。
また次の仕事を探さなければなりませんでした。