フルタイムで始めた派遣仕事に話を戻します。
最初の契約は1か月のみで、その後の契約は2か月ずつになるというような話だったのですが、
4月から始めて、5~6月の更新契約書が来てサインをした後、
「やはり1か月ずつの更新になりますので、契約書を作り変えます」
と言われました。
派遣仕事において、契約書って、とても軽いです。
契約書が作成されてサインして押印をした後でも、
簡単に「契約書の差し替え」が行われます。
一旦、6月まで契約更新になった派遣社員たちは5月までの契約に変更になりました。
仕事を続ける間に、部署の異動もありました。
やる気のありそうな人に限って辞めていってしまうということも起こりました。
一緒に入った仲の良かったスタッフたちは、
「5月いっぱいは契約があるからやるけど、6月の更新はしない」
という人がほとんどでした。
時給の割には覚えることも多く、ルールも厳しく、
正確さとスピーディーさと臨機応変さを求められる業務でした。
100人単位で募集があった案件でしたが、
6月の更新時にバッサリと、いわゆる「派遣切り」がありました。
一緒のセクションで働いている同じ派遣会社のスタッフがいました。
「こんな仕事は、あそこにいる無能な男たちにやらせればいい!」
と他のスタッフに向けて言ってしまうような激しい人でした。
どこか異常な人だったのかもしれません。
そのスタッフは自分の意思で継続を希望せず辞めたのですが、
更新できた私に対して、
「どう?AKBの総選挙で勝ったような気分?」
と言ってきました。
友達に、職場でこんなこと言われちゃったと話すと、
「なに? その陳腐なセリフ。嫌味にしてもバカっぽすぎる」
と返ってきました。
しかし、いろいろな人がいて、いろいろなことがあるものですね。