異動した職場は、通勤もとても楽になったので、早出も残業もありましたが、まるで苦になりませんでした。
同じ業務なのですが、内容が今までやってきたこととは違っていて、
研修を受けてもチンプンカンプンでしたが、
むしろ、いろいろなことを覚えられるのが楽しいと思えました。
働いている派遣スタッフが数百人規模だったので、グループ分けされていて、業務内容も違っていて、
異動したてのスタッフは最初は同じグループにいたのですが、次第にバラバラになっていきました。
顔見知りのスタッフともグループが別々になってしまい、
何故か私は、一番最終セクション、つまり他のスタッフがやった仕事をチェックするセクションにまわされました。
「仕事ができるって認められたんだよ!」
と言ってもらえましたが、チンプンカンプンで、自分がチェックしてもらいたいのに、他のスタッフの仕事をチェックするなんて、荷が重すぎました。
一緒のセクションにいるスタッフはベテランばかりでしたし。
そこでも派遣スタッフの扱いは良いとは言えず、有給休暇があっても、普通の欠勤にしてくれと言われるなどありました。
確か、異動があったのが、9月か10月だったと思うのですが、11月で業務終了という噂がありました。
良い案件が他に見つかれば、辞めてしまうスタッフも出てきます。
派遣スタッフがロッカールームに集められ、コーディネーターから話がありました。
「11月で終了になるという噂がありますが、大丈夫です。12月からの業務があるかどうかは、皆さんの頑張り次第なんです。それにもし、11月で終了になっても、皆さんのその後のお仕事は紹介しますので、安心してください!」
辞めていくスタッフを食い止める対処だったのだと思います。
それでも自己都合で辞めていったスタッフに、後日会ったとき、
「それまで優しかったコーディネーターから、最後の日に”今後もウチで仕事ができるとは思わないでください!”って言われた」
と話していました。
そして、そこでの業務はどんどん縮小されていき、やはり噂通り11月で終了ということになりました。