中々、書きたいことが記事にしきれませんが、ふと何年も前の経験を思い出しました。
ハイキングに出かけて「人生の縮図」のようなものを感じた話です。
そのときに書いた文章があったはずなのですが、見つからないので、思い出しながら書きます。
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目次
初心者向きの簡単なハイキングコースだった
当時、ハイキングにはまっていた私。
東京から近く、日帰りで行けるハイキングコースを探して、毎週のように友達や知人と出かけていました。
温泉施設が近くにあるというがポイントで、ハイキングで汗を流した後、温泉に入るという至福の時間を過ごすのが楽しみで!^^
上級者向きのコースにも挑戦してみたい気持ちもありましたが、自然の力を侮ってはいけないと、毎回、初中級コースを選択。
その日のコースも、初心者でもOKのコースでした。
分かれ道で道しるべが示している方向で迷う
歩いていたら、どちらにも進めるような分かれ道に。
道しるべがあったように記憶していますが、どちらを指しているのかわかりづらく、
「たぶん、こっち?」
と思えるほうに歩いて(というか、上り道だったので、上って)いきました。
連れはドンドン先に行ってしまったのですが、私はなんとなく「こっちの道ではなかったのでは?」と感じ始めました。
「一旦、戻ったほうが良くない?」
と提案しましたが、
「ここまで上がってくるの大変だったし、このまま進もう」
と言われ、そのまま進むことに。
けもの道に迷い込む
しかし私の予感は的中。
進んでいくうちに、その道は明らかにハイキングコースではないことがわかってきました。
人が歩くような道ではない、けもの道のようになってきたからです。
「これ、絶対、おかしいよ。戻ろうよ」
声をかけるものの、
「ここまで来ちゃったら、戻るのも大変だ」
確かに元の場所に戻るのも大変だったため、そのまま進み続けることに。
目の前をけもの?が走り抜ける
住所的には東京都内のハイキングコースなのに、携帯の電波も通じない。
「このまま日が暮れてしまったらどうしよう……」
不安にかられてきました。
すぐ近くに人里があるはずなのに、視界にあるのは乱立する木々のみ。
ふいに目の前を小さな猪くらいの動物が走り抜けていきました。
「今のっ、今のなに!? 太った猫!?」
パニクる私に、返ってきた言葉。
「猫じゃなかったみたい」
太った猫じゃなければなんだったの!? 子豚!?
もはやハイキングどころではありません。
ガイドに記載されていた、そのハイキングコースの所要時間なんて、とうに過ぎていました。それなのにゴールが見えない。自分たちがどこにいるのかもわからない。
とにかくなんでもいいから、日が暮れる前に人里に出なければと思い、歩き続けました。
人里が見えてきた!
歩いていたら、少しずつ山を下りてきていたようで、畑が見えてきました。
やった! 人里だ!
畑のほうに行こうとすると、そこには柵が張られていました。
柵を越えようとすると、
「痛ッ」
触れると感電するようになっている柵。つまり山から下りて来る動物対策のために張られた柵。
「私らは、けもの扱いかっ」
柵をたどっていって、抜けられるドアを見つけ、そこから無事に人里へ。
助かったー。けど、コースを大幅にズレて、ハイキングを楽しめたとは言えないー。
無事だったことだけで感謝の一日になってしまいました。
まるで「人生の縮図」のようだった
このハイキング経験は、まるで人生の縮図のようだと感じました。
道を間違えたかもと気づいたときに、元の場所に戻って正しい道を進めば何事もなかったのに、
「ここまで来たからには戻れるか」
間違った道を進み続けてしまう。
「どうにかなるはず」
期待もしながら、進み続ける。
明らかに「この道は間違っていた」と気づいたときには、元の場所に戻ることすら困難になっている。
仕方ないので、選んだ道を進み続ける。
どうにもならないおかしなところに入り込んでしまい、
「とにかく助かりたい。それだけで他は何もいらない」
と願う気持ちだけになる。
迷い込んだままになってしまう人もいるかもしれない。
でも、どうにか助かる場所にたどり着けたら、そのときには、
「助かっただけで充分」
もう最初の目的なんてどうでもよくなっている。
「迷ったら、原点に戻れ」
人生の縮図のようなハイキング体験をした私は、教訓を得ました。
「迷ったら、原点に戻れ」
「もしかして違うかも?」と思ったら、一旦、原点に戻ること。
目指しているものがなんなのか、再確認すること。
そして進む道について考えること。
間違った道なのに「どうにかなるさ」と進み続けないこと。
ハイキング体験については、目指しているのは単に「ハイキングを楽しむこと」でしたが、人生に置き換えると、目指しているもの自体を明確にすることが難しい場合もあるかもしれません。
でも、まず、それ(自分が大切に思うもの)を明確にすることはとても重要。
見切り発車をしたうえ、道に迷ってしまうなどということにならないように。自分がなにを目指しているのか、わからないということにならないように。
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