動物に躾(しつけ)をするとき、エサで釣る方法がありますよね。
エサが良くないと、そっぽ向かれて、言うこときいてもらえないとか。
エサが良くないと、やる気も失せる、「人間も動物なんだなあ」と、しみじみ思ったお話をします。
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目次
誉め言葉はやる気を促進する
この記事では、いろいろなモノを「エサ」に例えていきます。
まず、誉め言葉というエサ。
「誉められて伸びるタイプ」と「叩かれて伸びるタイプ」がいます。
たまに、
「自分は叩かれて伸びるタイプ。叩かれると、悔しくて、絶対やってやるって思う」
という人がいますが、”叩かれるだけ”で伸びるタイプは少ないような気がしています。
どうでしょうか。
良くないものを誉められ続けても「嘘っぽい」と感じてしまいますが、叩かれ続けてもがんばるのには、すごく強い精神力が必要だと思います。
叩かれても、良いところは誉めてもらえるということがあれば、がんばれると思いますが。
どちらかというと、世間には、「誉められて伸びるタイプ」が多いように感じています。
誉められてうぬぼれてしまうのはダメですけどね。
ご褒美という「エサ」
「誉め言葉」をエサと考えるなら、誉めてもらいたいからがんばれるということもあるでしょう。
そのほか、ご褒美というエサもあります。
例えば、「××をやり遂げたら、◎◎に連れて行ってあげるよ~」というのも、エサですね。
「これをやり終えて、美味しいビールを飲むぞー!」も、ビール好きにとってのエサです。
誰かに喜んでもらえるとか、大切な人を笑顔が見られるというのも、エサですね。
つまり、(つらいことを)やり遂げた後に、ご褒美(エサ)がある、と思うと、「がんばるぞー!」と、俄然、やる気が出るのではないでしょうか。
「エサ」がない場合
反対に、
「これをやり遂げたからといって、何になるんだろう……」
「どうせまた評価されないし」
という状況だと、やる気も出ないでしょう。
そのことを「やり遂げた」達成感だけは得られるでしょうけれど。
そして、達成感を得るだけでも、素晴らしいと思いますが。
少なくとも、モチベーションが上がらなくても投げ出さず、やり遂げただけでもすごいことです。
結果という「エサ」
学生のころ、人間関係も練習もきつい運動部の活動に取り組んでいましたが、
「それやってて、何になるの? 勉強でもしたほうが良くない?」
と言われたり、
「レギュラーにもなれなかった? 意味ないじゃん」
と言われたりしました。
一理あるのかもしれませんが、このとき部活動をやり遂げたことは、間違いなく私の底力になっています。
長い目で見た「結果」なら、部活をやり遂げたことには価値があります。
しかし目先の「結果」を見ている人からは、つらいだけみたいな部活動に取り組んでいることには、なんにも価値がないでしょう。
目先の結果(エサ)だけにとらわれないというのも、ひとつの考え方です。
お金という「エサ」
お金(報酬)をモチベーションにする人たちがいます。
年収××円を目指す!
月収◎◎円達成!
何年も経理をしていた割には、自分のお金の計算がめちゃくちゃ苦手なのですが、前はわからなかった「お金(報酬)がモチベーション」が理解できるようになった気がしています。
私は高い収入を求めているわけではありませんが、以前、友人とこんな話になり、意見が合いました。
「働く気がない人に収入がないのは自業自得だけど、必死に働いている人たちが普通に生活ができる報酬すら得られないのは問題だよね」
いわゆる、ワーキングプア。
問題ですよ。働いている人には、それなりの報酬があるべき。
それがモチベーションになり、さらに良い仕事をこなすのですから。
働いているのに、見合った報酬がないのは、モチベーションダウンになります。
派遣スタッフ時代の経験
正社員の後(業績不振による会社都合解雇)、派遣スタッフを去年初めまでやっていました。
職場で、
「俺は計算なんてできねーよ!」
何故か、大きな声で宣言している年配の男性がいて、”理不尽”を感じました。
計算もできないと豪語している人と、複数の仕事を任せられちゃっている人が同じ時給? 納得できないでしょ!
何故か、仕事中、いつも寝ているスタッフがいました。
睡眠時間を削って働いているので、眠くなります。わかります。
でも、眠気覚ましにコーヒー飲んだり、眠気を撃退する栄養ドリンクなどを飲んだりして、がんばっているんですよ。
なのに、堂々と、いつも寝ている。
たまに寝ているのではなくて、いつも寝ている。
あの人と、同じ時給? 納得できない!
やっているフリをして、ラクな仕事しかやらないスタッフがいました。
周りの様子を見て、タイミングを見計らって、大変な仕事は避けて、ラクな仕事にだけ飛びついている……、あの人と同じ時給? 納得できない!!
良い仕事をするのに、モチベーションは大切
納得できない気持ちを抱えていると、やる気が失せてきます。
「一生懸命やったって、どうせ……」
という気持ちが芽生えてきます。
やれば良い結果が出せるのに、気持ちが上げられないという理由でやる気がなくなってしまうのは、もったいないです。
報酬(お金)は、わかりやすいモチベーションアップにつながります。
やり遂げるまで大変だったけど、報酬に反映されていれば、大変だった気持ちも報われます。
「良くがんばったね! お疲れ様!」
というねぎらいの言葉も、「わかってもらえた」と感じられ、報われます。
そしてさらに良い仕事をこなそうとする、良い流れができます。
良い仕事をするために、モチベーションアップを図る
卵が先か、鶏が先か、みたいな話になってしまいますが、モチベーションが上がらないと良い仕事ができないとしたら、まず自分のモチベーションを上げるもの(エサ)はなんなのかを見極め、モチベーションを上げながら、仕事に取り組むことが必要なのではないでしょうか。
モチベーションが上げられないまま、満足感を得られない仕事を続けているのはツラいです。悪循環になります。
結果が出せればモチベーションが上がるなら、とにかく結果を出すためにガムシャラになる、モチベーションが下がってきたら、モチベーションアップできるように努めていく。
モチベーションあがらない~と思うことがあり、
「人間も動物なんだなあ、エサがないとモチベーション上がらないなあ」
しみじみ思ったお話でした。
人間にも、いろいろな意味での「エサ」が必要。
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