ブライアン・ジョーンズの別ブログで、「正常と異常の境界線 ブライアン・ジョーンズは異常だったのか?」という記事を書きました。
ブライアン・ジョーンズは、未診断の側頭葉てんかんだったのだと思いますが、今回はブライアン・ジョーンズとは関係ない、正常と異常の境界線について書きたいと思います。
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目次
「明らかに病んでない」と「明らかに病んでいる」
以前、障害年金関係の仕事をしている知り合いがいました。
障害年金は体の障害だけではなく、精神的(心や脳)の病でも受給できます。
そのときに、ちょこっと聞いたことです。
問い合わせがくるそうです。
『友達の女性は、精神的な病気だって言って障害年金を受給してます。でも、彼女は病気じゃないんです。もらったお金で遊んでるんですよ!』
……いわゆる、これはチクリですね。。。
また反対に、
『息子は明らかに異常なんです! 病気なんですよ。なのに、なぜ受給の許可がおりないんですか?』
……いわゆる、これはクレームですね。
「そういう問い合わせには、なんてこたえるの?」
と聞いたところ、
「周りから見て、病気か病気じゃないかなんて判断できない。障害年金は、医者の診断書があって、審査を通った人が受給できるんだから。専門知識がない一般人から見て元気だって、専門家の診断で病んでいるってなることもあるし」
とのことでした。
要するに、病気か元気かなんて、素人にはわからないということ。
ある人の体験談
ある人の、読んだだけの体験談です。
身内に家庭内で暴れる人がいたそうです。
「明らかに病んでいる」
困り果てた家族が、医者に連れて行きました。
診断は、
「病んでいるわけではない。乱暴な性格なだけです」
……病気でなくて良かったというより、なんか……、困って疲弊している家族は救われないですよね。。
病気なのか性格なのか
精神的な病の場合、病気なのか、病的な性格なのかの判断も難しいです。
うつ病になった人の体験談で、体が動かないのに、「ただの怠け者と思われてしまう」というのがありました。
いつも明るかった人が、急にふさぎ込んでしまったら、「どうしたんだろう?」と周りは心配するかもしれませんが、人間には落ち込むこともあるし、病気なのか単に落ち込んでいるだけなのかも、判断が難しいですよね。
また、別のある人の体験談
職場の同僚だった人の体験談です。
ちょっとしたことくらいでは動じないような、芯が強そうな人でした。
ある職場で働いていたとき、責任者が忙しすぎていつもパニックになっていて、周りに毒をまき散らしていたそうです。
一緒に働いていた真面目そうな人たちが次々に病んでいき辞めていく中、その人はどうにか契約最後まで働ききりました。
「ところがね、私にも来たの」
と彼女は話してくれました。
「なにが?」
「職場を辞めてから、体に症状が出た」
「どんな?」
「動けなくなった。動こうとしているのに、全然体が動かないの。」
”うつ”になってしまったのだろうと話していました。
すぐに症状は治ったけれど、もう少し長く働いていたら、完全に病んでいたかも、と。
正常と異常の境界線
落ち込むことは誰にでもあるし、眠れないことだって誰にでもあります。
それが即、病気とは思えません。
でも、心は思っているよりも弱いものなんだと、わかっていたほうが良いです。
自分は精神的に強いから、と過信しないでください。
大丈夫と思っていても、まず体に症状が出てきます。
頭が大丈夫と思っていても、体がSOSを出してきます。
それを受け流してはいけません。
頭痛とか胃痛とかであっても、心と体を労わってください。
受け流していると、あるとき突然、ガクッときてしまうこともあります。
体からのSOSは、一番信頼できる自分のお医者さんです。
「なにかおかしいな」
と思ったら、一息入れて、周りの状況を見つめなおすことが大切。
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