言葉のチカラって、本当に大きいと思うのです。
最初は違うと思っていても、何度も言われているうちに、それが真実のように思えてくることも。
だから誰か一人の価値観だけで決めつけないこと、偏った価値観の人たちの中でだけ過ごさないことが大切。特に「自分の存在価値」についての価値観は。
というようなことを実感した経験を思い出したので、綴ります。
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目次
否定的な言葉をかけられていた
具体的な言葉を覚えていないのですが、自分を否定するような言葉を育ってきた中で言われていました。
例えば「なんの取り柄もない」「笑われている」とかかな。
子どもの私は意味がわからなくて、でも悲しかったです。
そんな、なんの取り柄もないってことないよ! と心の中で思っていました。
「笑われている」って、誰に? と思っていました。普通に友達もいたし、別に誰からも笑われてなかったですから。
だんだん自分の価値観が揺らいでいく
最初は「そんなことない」と、言われたことを打ち消していました。
でも、言葉のチカラって、大きいのです。
言われているうちに、それがだんだん「真実」みたいに思えてくるのです。
例えば、こんな話があります。
絶好調の気分で朝、出かけて行った。なのに顔を合わせた知り合いに「どうしたの? 顔色悪いけど」と言われる。
一人目に言われたときは、「そんなことないよ」と思うけれど、次々に会う人に言われ続けているうちに、具合が悪いような気持になってきて、本当に体調が悪くなってしまう。
というように、人間は暗示にかかりやすいところがあるのです。
自分の存在価値が失われる
実際に私もそうでした。
ちょうど思春期で、心がやわらかい時期だったこともあるかもしれません。
最初は「そんなことない」と思っていたのですが、次第に「そんなことある」ような気持になってきたのです。
考えてみると、確かに際立った取り柄はない。
友達はいるけど、みんな無理しているのではないか。
本当の私は最悪で、みんな本当の私に気づいたら離れていってしまうのではないか。
「本当の私」ってなんなんだって思うのですが、考えているうちにそう思えてきました。
本当の私に気づかれないように、自分を演出しなければ、みんなに嫌われてしまうって。
投げやりにに過ごしていたバイト先で
「本当の私に気づかれないよう、みんなに好かれる自分を演出」していたつもりの高校生時代。
たぶん何も演じられてなかったと思うのですが、気持ちだけはパツンパツンに張っていました。
そして高校を卒業してから始めたバイト先で、力を入れ続けているのも疲れてしまい、もう何もかも面倒になって、「別に嫌われてもいいや」と、演出するのをやめました。
最初は投げやりになっていて、次第に投げやりも飽きてきて、素の自分で過ごしていました。
・・・そこで、驚くことが起きたのです。
バイト仲間が、普通に近づいてきてくれました。最悪なはずの私に。
そして普通に友達になってくれたのです。「面白いね」とかって、好感を持ってくれたみたいです。
あれ? 私、最悪なんじゃないっけ。なのに、みんな好いてくれる。友達になってくれる。
・・・もしかして私は最悪な人間ではないのでは?
驚きました。思い込んでいた(思い込まされていた)ことが、間違っていたと気づけた瞬間です。
引きこもりの性質でなかったからよかった
しみじみと、自分が引きこもりな性質でなくてよかったと思っています。
うちの中だけにいて、家族だけの価値観の中にいたら、私は自分の存在価値を見失っていたでしょう。「この世に存在する価値もない、最悪な人間だ」って。
外に出て、ほかの価値観に触れる機会があったから、自分のゆがめられた価値観に気づくことができました。
こんな経験をしたからこそ、だから言いたいです。
誰か一人だけの価値観、偏った価値観だけの中で生きるのはやめたほうがいいって。
いろいろな価値観に触れたほうがいい、自分を着替えらえる場所、自分の居場所はいくつか持っておいたほうがいいです。
特に、自分が最悪の人間に思えて、悩んでいるのなら、自問自答してください。
その価値観は、誰の価値観ですか?って。
自分の存在価値を否定する価値観なんて、取り入れる必要はありません。
思いあがることもないけれど、自分の存在価値を否定するのはおかしい。
もしも「こうなりたい」理想像があるのなら、そうなれるように努めていけばいい。
根本の存在価値を否定する価値観は、ゆがめられているのです。
自分の存在価値は自分で決める
手前味噌で恐縮ですが自費出版をした小説の中で、語り手が自分の存在価値に自信が持てなくなるシーンが出てきます。
「自分の存在価値ってなんだろう」
と自信を失っている語り手にかけられた言葉が下記。
「自分の存在価値を人の価値観にゆだねるな。自分の価値は自分で決めるものだ。
でも他力に頼りたくなる時もあるのは理解できる。僕の意見を言わせてもらえば、僕は君に出会えて楽しいし、よかったと思っている。
君が存在してくれていて嬉しいよ」
紙の本(文庫本)で出版しましたが、ネット上でも公開しています。
https://estar.jp/novels/26086775
大切な自分の存在価値は、誰かの価値観にゆだねるものではなく、自分で決めるものだと思います。
「必要のない存在」などと言われることがあったら、その環境からは抜け出すようにしましょう。価値観がゆがめられてしまうので!
自分らしく生きるためには、自分の存在価値を否定してくるような人のそばにいてはダメです。
ライター、心理カウンセラー・タロット占い、ムビラ弾き♪自由に自分らしく輝けるお手伝いをします☆
<こんなものにこだわって暮らしたい>
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