すべて本当のことを話さなくてもいいと思いますし、やさしい嘘というのもあるのはわかっていますが、今回は嘘が嘘を呼んでしまったお話。
ちょっとした嘘をついたことで、嘘を重ねることになってしまった思い出です。
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目次
友だちに誘われてセールに行った
並んでまでセールに行きたいとは思わない私ですが、当時の友だちが某百貨店のセールに必ず行く人でした。
誘われて行ってみたら、安くなっている服がたくさん。
「せっかく来たから、何か買おうかな……」
ジャケットとスカートを試着してみたら、大きすぎてゆるゆるだったのですが、
「小さすぎるより、大きいほうがいいでしょ!」
軽く考えて、安くなっているジャケットとスカートのセットを購入。
安く良い買い物した~^^と思っていました。
ところが、やはり大きすぎ
ところが、帰宅して着てみたら、やっぱり大きすぎでした。
ジャケットはいいとしても、スカートのウェスト部分が。ピンでとめても不自然な感じ。
「サイズのお直ししてもらわないと着られない。確か、この百貨店の場合、買ったところでなくても、近くの支店でお直しはしてもらえるはず」
そこで、駅でいうと3駅行くと店舗があったので、そこに持っていくことに。
嘘をついた理由は、勧誘を避けるため
服飾売り場のレジに持っていき、お直しして欲しい旨を伝えると、対応してくれた女性店員ささんが聞いてきました。
「お客様は、当店の(クレジット)カードをお持ちですか?」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
聞かれると思っていました。
だって、そこの百貨店では、ちょっと買い物をするたびに必ず聞かれるからです。
「当店のカードをお持ちですか? なければ作りませんか?」
いらないです、と断っても勧誘されるので、いつも面倒くさいな~と思っていました。
お直し代を聞くと、金額は覚えていませんが、セールで買った服なのに、結構高かったです。でも直してもらわないと着られないので、「それでお願いします」と伝えました。
そして、やはりお直しに持っていっただけでも聞かれたんです。「カードをお持ちですか?」と。
勧誘されるんだ……、
断ってもしつこいし、面倒だな……
そこで私は言いました。
「持っているんですが、家に忘れてきちゃいました」我ながら、さりげなく完璧な嘘でした。
1つ目と2つ目の嘘「持っているけど、家に忘れてきた」
「(カードを)持っている」のは、嘘です。
持っていないカードなのですから、
「家に忘れてきた」
のも嘘です。
これは、勧誘されたら面倒だから勧誘されないための嘘でした。
ところが店員さんは残念そうな顔をして、言ったのです。
「そうなんですか……、実はカードをお持ちのお客様には、お直し代が半額になるというサービスがあるんです」
え?
「お直し代は高くつきますし、当店のカードは特典があまりないので、こういうときこそ、お直し半額特典をぜひ使っていただきたいんです!」
えっ?
3つ目の嘘「半額には興味がない」
高いと感じたお直し代が半額になるなんて、魅力的です。
しかしカードは持っていないわけですから、カードの特典を使えるわけがありません。
そして今更「実はカードを持っていません」とも言えません。
そこで私は言いました。
「半額にならなくてもいいです。直してください」
嘘です。半額、魅力的過ぎ。
店員さんは続けて言いました。
「えっ!? もったいないですよ! せっかく半額になるのに! カードの特典を使うべきです!」
「半額には興味がないんですっ 半額にならなくてもいいので、定価で直してください!」
「もったいないですよ! 半額特典を使うべきですっ!!!!! 」
4つ目の嘘「とても急いで直したい。また出直す暇もない」
店員さんもサービスをしようと必死です。好意なんです。サービス精神にあふれているのはわかるんです。
でも、実は「カードを持っていないんですよ~~~~^▽^」なんて、とてもとてもとても今更言えません。
そこで私は、また嘘を重ねます。
「実は、急いで直したいんです。カードを取りに戻って、また持ってくる時間もないんです。もう、今、預けていかないと、間に合わないんです!><」
サービスをしたい店員さんは必死です。
「お急ぎなんですね? 了解しました!!」
カウンターの奥の方に行き、電話をかけ、なにかを交渉している様子でした。
そして目をキラキラさせて戻ってきました。「お客様!!!」
「通常だと、お直しの場合、1週間お預かりするんです。でも、今、交渉をしました! 3日で! 3日でお直しします! だからどうか、カードを持ってきていただき、半額特典を利用してください!!!」
「…………」
ここまで言われたら、それでも定価で直してくださいとは言えません。
「わかりました……」
私はすごすごと、預けられなかった、ぶかぶかゆるゆるのスカートを持ったまま、店を出ました。
嘘を隠すために嘘を重ねる、気を付けろー!
小さな話です。
勧誘されたくなかったから、すでに持っていますと嘘をつき、その小さな嘘を隠すために嘘を重ね、挙句の果てに目的を果たすことができなかった……
お直しができなかったくらいのことは、たわいのない話ですが、些細な嘘が嘘を呼ぶことがあります。
嘘をついているうちに、「今さら本当のことを言えない」状況になることもあります。
嘘が嘘を呼び、一体何が本当なのかもわからなくなるようなことも起こってしまうかもしれないので、気をつけましょうね、というお話です。(今更ですが、あのときの店員さん、ごめんなさい…)
ちなみにお直ししてもらえなかったスカートは、近所のリフォーム店で直してもらいましたとさ。めでたしめでたし★
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